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長続きを目指す感想だとかの書き込み日記です。20080219に作成。
Posted by - 2024.04.29,Mon
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Posted by セージ - 2008.03.07,Fri
びっくりした。

痛い描写に胸が痛くなったりやるせなくなったりしつつも、
展開的には予想出来るラストに向けて流れていく話なんだろうな、と
思っていたのだけど。……最後のは予想出来なかったなあ、びっくりした。
田村由美さんが昔書いてた読みきり漫画と少しシチュエーションが似ていて、
その結末を思い浮かべてたから余計に想像出来なかったのかもしれない。

しかしこの映画が怖いなあと感じるのは、
最初の展開が展開だって言うのもあるんだろうけど、
人を殺した時の空洞感が自分の胸には残っていないだけに、
ただ悪人が「的」に見えてくること。
主人公が本当に苦悩している様子は演技の面からも分かるのに、
悪人役が銃殺されるとホッとするし、見逃されそうになると残念に思ってしまうようになる。
そういう意味では私も劇中の無責任なリスナーと同じで、
それ以上の境目を越えたリアリティは見つけられなかった。
必要以上に感情移入出来ないあたり、意図的な演出なのかな、ともちょっと思ってしまうなあ。
倫理に触れる台詞はいくつかありはしたけど、それぞれの立場に基づく言葉でしかなくて、
製作者側が伝えたい答えや主義主張は見受けられなかった気もするし。
悪人を悪人らしく書き過ぎている、という批評があったのだけど、
答えを出したくなかったし押し出したい主題もなかったからこそ主人公周り以外を
掘り下げることはしなかった、とも取れるんじゃないかなあ、とも少し思った。
殺そうとした、殺されそうになった、その瞬間には確かにそれしか見えないし、
第三者の立場からだって内面なんて見えるものではないものなあ、と。
視聴者の目からすれば一瞬しか見えない、その時の行動以上の背景は見せない、
ある意味被害者の視点から見せられてた物語、のような。
まあこれをこのまま受け取ると確かに殺人の重みは薄れてしまうのだろうけども!
悪人を掘り下げれば掘り下げただけ、悲劇にしかならない気もするんだよなあ。
あくまで問題提起以上のものにはしたくなかった話で、
善悪どちらだとも言えない曖昧さを書きたかったのかもしれないとも思った……んだけど。
実際どうなんだろうな。
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