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長続きを目指す感想だとかの書き込み日記です。20080219に作成。
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Posted by - 2024.11.21,Thu
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Posted by セージ - 2009.12.27,Sun
アフタヌーン本誌での三橋君のあまりの成長っぷりに感動して、
久し振りに「おおきく振りかぶって」を全巻読み直し、
その勢いで「ヤサシイワタシ」「家族のそれから」も読破。
気が付いたら朝方になってて、時間の飛びっぷりにビックリしてしまった。
漫画を読んで夜明かしとかひっさしぶりだなー!

ひぐちアサさんの漫画は、基本的に群像劇だし、
分かり易く見せてくれる部分と語りきらない部分とがある方なので、
年齢を重ねてから読み直すと採掘できるものがごっそりあって面白い。
濃度の濃い漫画の証拠だなあ、こういうの。

同じ濃さのある漫画でも、日本橋さんのG戦場や極東なんかは、
読む度に同じ感情とエネルギーとが沸き立ってくるので、
私にとってはモチベーションを引っ張り起こす起爆剤みたいな位置づけなんだけど、
ひぐちさんの場合は本当に噛む度に味の違うスルメ漫画で。
G戦場にあった「本当に良い漫画は心が健康じゃないと書けない」って台詞と、
「おおきく振りかぶって」は、私の中で物凄く繋がるような印象がある。
楽しいよ!ってエネルギーがバシバシ伝わってくる漫画だし、
作者さんの肩入れや精神的な偏りが一切感じられないあの徹底した雰囲気は、
全キャラクターの保護者の視点、それこそ監督の視点みたいで、
漫画を書くことに癒される必要性のない人の余裕と安定感が一番感じられる。
なにより、「ヤサシイワタシ」や「家族のそれから」と見比べると、
自己主張のない話作りは元々の作風じゃなくて、
意図して作られてる空気なんだろうなってことも良く分かるし。
もしかしたら前作にあの二冊があるからこそ書ける漫画でもあるのかもなあ。

その前作の「ヤサシイワタシ」の方は、
本当に語りたいことを受け取れてるのか自信が持てなくもあるのだけど、
あれは書いてる間は相当苦しかっただろうなあと読む度に感じる。
主人公の台詞に物凄く同調出来てしまう分、実は評価に難しい漫画でもあって。
ただ、ああいう書き方でキャラを真っ向から殺して、それを話の主題に置くのは、
裸になることや擬似的な遺書を偽造するような感覚に近いんじゃないだろうか。
徹底的に好かれようとしてない漫画な分、余計に色々な感想が見越せただろうし。
ああいう漫画を世に出せて、その後に「おおふり」みたいな作品を書けてることは、
両揃えで本当に凄いことだと思う。

人に勧めたいと言うよりも、全部好きなんですよってって人とは仲良くなりたい。
なれるような気がする。
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