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長続きを目指す感想だとかの書き込み日記です。20080219に作成。
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Posted by セージ - 2009.09.15,Tue

うみねこのなく頃にEP1-4終了。
いやーもう、すっごく面白かった……!!!!!
続編が堪らなく気になるのだけど、総集編ディスクが出るまで何とか我慢するつもり。
それにしても、竜騎士さんは本当に物語の掘り下げと盛り上げが上手いなあ。

ネタバレ要素とキャラクター感想を省きつつ、大まかな感想を書き綴ってみる。


◆全体的な感想
「アンチミステリーVSアンチファンタジー」。
なんとも面白いテーマを持って来られたなと感嘆。新しい。
このテーマが示す通り、けしてストレートな推理物ではないのだけど、
日常シーンは全て人物の動機や視点を考察する為に必要なものなので、
他のゲームと異なって「世界を理解する為の無駄なシーン」というものがまず存在しない。
かといって、堅苦しい推理物でも勿論なく、エンターテイメント性は回を進むごとに高くなる。
つまり読み手からすれば、無理やり読まされるシーンが全く無いということで、
これは長編を読んでいく上でとても大きなプラス要素だなあと思う。
(キャラクターの言い分を鵜呑みにしていると最終的には騙される訳だけど……)

演出も巧みだったし、BGMは相変わらず神。
場面次第で多少の弛みもあるけれど、話の裏には必ず緊張感があるし、
ブレーキを全く使わずギアチェンジだけで緩急を作っていくストーリーテリングは手抜き無しの濃厚度。
確実に自分しか作れない作品が作れることの強さと羨ましさを感じるゲームでした。


◆EP1
魔女との出会い、導入編。
理不尽な殺人劇に終始翻弄される主人公とその一行。
姿の見えない「魔女」を名乗る謎の殺人鬼に徐々に追い詰められていくBADENDと思いきや、
本編終了後のお茶会を読了して漸く、ゲーム盤の広さを把握するという仕組み。
ひぐらしでのサイドエピソード=TIPS(カケラ)は本編中追加されることは無く、
本編外のエピソードは終了後にロック解除される「このお茶会」「裏お茶会」のみ。
 

◆EP2
魔女との最初のゲーム。
前回では影の殺人鬼でしかなかった魔女が、少しずつ物語を侵蝕し始める。
EP1やそれ以降の展開との共通項を抜き出し、ルールを見つけて行くのがこのゲームの
現実考察──プレイヤーの遊び方、ということなのだろうけど、
私はどうにもすらすら鵜呑みに読んでしまう。また時間を見つけてもう一回読み直してみたいな。
ここで提示された「狼と羊のパズル」が、多分、考察の為のキーワードの一つなんだろう。
猟奇性が前回よりもぐっと増し、徹底的に叩き落される展開。
ひぐらしプレイ後だとちょっと嬉しい?かもしれない要素も最後にあり。
 

◆EP3
魔女との二戦目。
EP3は本当に面白かった、いやーもう!
下手に何かを言うとネタバレになりそうなので自重しつつ、
今回明らかになった過去の話も、中盤~終盤の展開も、お茶会も見事。あっさり飲まれた。
そしてED曲がまた非常にカッコイイ。個人的にEP3-4の流れがとても好きです。
また、うみねこに眠る面白い要素をどんどん使ってきていると感じるのは、個人的にEP3から。
ここまで舞台が変わらないのに飽きが来ないのは凄いことだなと思う。
 

◆EP4
魔女との三戦目……というよりは、盤の立て直しかな?
現在と過去を行き来し、一部のキャラクターの置かれていた環境や心情を掘り下げていく
話流れだったため、これまでとは色々と異なる印象を受ける展開だった。
しかし、竜騎士さんの掘り下げの上手さと言葉のリアルさは本当に凄いものがあるな。
特に、急斜面を登るように畳み掛けるあの言葉の流れ方は、
盛り上げに大きく役を買っている要素だと思う。自分に酔わない程度に学びたい。
TIPS=カケラが、最終的にひぐらしの中で大事な意味を持つものだったように、
うみねこではキャラクタ-の視点変更がとても大きな意味を持っていることがここで分かる。
うみねこに流れる表題外のテーマが丁寧に掘り出され、この回で漸く実感が出来るという形。
展開における甘さの無さは言い換えれば竜騎士さんの手抜きの無さであって、
時折抱く甘い願望を裏切られては涙目になったけれど、
より良い期待の裏切り方を少しまた学んだような気がする。
今回取り上げられているこのテーマは凄く興味深くて面白いテーマだと思う。
EP4でメインを張ったキャラクターが大好きです。この手のキャラを好きになるのは珍しいかも。
EP3とEP4で流れるボーカル曲の歌詞がほんと涙腺に来る。

結論としては、やっぱり流石だなあの一言。遊んで損はしない。
第一印象では地味目なイメージを受けていたので長く手を出していなかったんだけど、
非常に勿体無いことをしていたと思う。面白さ=キャラ萌えでは無いんだよなあ。
総集編を手に入れられたので、今の時期というのはある意味良かったのかな? とにかく面白かった。
中途半端に作ることが恥ずかしくなるから、作品作りに厳しい方、
高い理想を詰め込める方のゲームで遊ぶことは凄く身になる。
続きを遊ぶのも楽しみです。
 

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