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長続きを目指す感想だとかの書き込み日記です。20080219に作成。
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Posted by - 2024.05.14,Tue
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Posted by セージ - 2009.09.25,Fri
恋愛物の本を読んでみようと、
有川浩「ラブコメ今昔」、東野圭吾「秘密」の二冊を読了。
落差が、落差が激しすぎた……!!!
主人公サイドに視点を寄せて読んでしまう性質なので、
「秘密」のオチが苦しくてもう胃がギリギリする羽目になりました。
リアルだなあとも思うのだけどね、あの流れ! せつねええええええ。
「ラブコメ今昔」でによによしてた空気が一度に吹っ飛んじゃったよ!


少し間を置いてみて。
多分、論理的に歪んだ関係を何度かの機会で選べていれば、
罪悪感を共有しながらも、主人公は奥さんを無くさない結末になっていたんじゃないだろうか。
なんとなく、奥さん側もそれを望んでいた気持ちがどこかにあったように感じる。
中途半端な状態が苦しくても一人では娘を殺す勇気は無いだろう奥さんにとっては、
一線を越えて貰うことは、多分諦めと許しを得ることでもあっただろうから。
一方で、そこまでは選べなかった主人公の、父親としての真っ当さと独占欲も勿論理解はできる。
というか、そりゃあヤキモキモヤモヤするよな!!!とも素直に思ってしまう。
あのどうしようもないレベルのすれ違いが、
お互いの気持ちをきちんと言葉で伝えたり線引きできなかったところに原因があるのか、
状況を考えればそれ自体がどうしようもないことだったのかは分からないけど、
結局、心が修復不可能なレベルに擦れ違ってしまっていたんだろうな。
男と女の心の作りの違いをどうにも感じてしまう流れだと思う。
……どこまで遡れば良いんだろうな、小学校時代の精神的浮気かな。

あの主人公の立ち回りと心の動きはある種の覚えがあるものだと気付いてからは、
余計にやるせなさとどうしようもなかったんだろうなあという納得感が沸いて止まない。
何も捨てることが出来なかった主人公の心は、正常な状態の父親、夫として至極納得がいくし、
主人公が一時的に心境が変化してる内に自分を捨てることを決めた奥さん、
というあたりには、女性の現実主義な面や心の繊細さを感じてしまうし。
賛否両論と言うか批判は多そうだけど、リアルだよ! 東野圭吾は本当に上手いなーー!!



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